飲食店アルバイトは、ほぼほぼ誰もが通ると思われるメジャーなアルバイトでよくおすすめにもされている仕事です。
特に飲食店側も「未経験歓迎!大学生募集」を謳っている店も多く、面接難易度も低くやってみようと考えてる人も多いでしょう。
高校生も他のアルバイトと比べて募集しているお店も多く、飲食店に食べにいけば接客がおぼつかない高校生がアルバイトをしている光景をよく見ます。
飲食店アルバイトの仕事内容は?おすすめされる理由を飲食店に8年働いた僕がお伝えします。
飲食店のアルバイトの仕事内容はどんな感じ
飲食店アルバイトの仕事内容は大きく分けてキッチンスタッフとホールスタッフの2種類に分けられます。
これは男性と女性関係なく、好きな方で飲食店アルバイトを始めることができます。
区分されている分、具体的にどういった仕事内容なのか、細かく砕いていきます。
キッチンスタッフ(調理スタッフ)
キッチンスタッフは名前の通り注文された料理を調理してオーダーを出していくのをお手伝い、担当していくアルバイトです。
飲食店の店舗や規模、調理するスタイルによって大きく違い、手作りにこだわっている店舗になればなるほどキッチンスタッフを多く構えている店が多いです。電子レンジ、オーブントースター、グリルといった簡易的かつ時間さえしっかり守ればいいお店はスタッフが少ないお店の方が多いです。
キッチンスタッフで働く場合、多くは役割をつけて仕事するようになります。
大きく分ければ
- オーダー調理
- ヘルプ(全般、サブメニュー)
- 洗い場
これは飲食店のジャンルや規模によって人の数も変わりますが、大きく分ければ3種類です。
例えばラーメン屋さん、ラーメン係はオーダー調理、チャーハンやサイドメニューはヘルプ、小さい店舗ならヘルプが洗い場も行う、といった役割分担がされています。
これは責任がある仕事は正社員および技術のあるアルバイトが担当するようになっていて、簡易的、味に変化があまりない、といった技術に影響が出にくい、わかりにくい事からアルバイトは始まる、と言えます。
とは言え飲食店のアルバイトを続けていれば洗い場からサイドメニュー係、サイドメニュー係からオーダー調理、とスキルアップする事ができます。
飲食店によってこだわっている部分が大きく違います。
手作りにこだわるなら料理提供時間はスムーズかつ丁寧に、食器にこだわっているなら食洗機を使わずに手洗いを教育されます。
基本的に研修、やってみて慣れていく、といった流れがキッチンスタッフで多いのでこなしていけば楽しくアルバイトができます。
調理以外も仕事になる事がある
キッチンスタッフの中には調理以外にも
- 仕込み
- 準備
をするアルバイトもあります。
朝のパートさんがいつもやっている仕込みをアルバイトでも練習してできるようになれば朝のバイトで仕込み担当として仕事できるようになりますし、気配り手配りができるならピークタイム前のできる限りの準備の時間からアルバイトができるようになります。
調理だけではなく、キッチンスタッフは1人でも黙々とできる仕事もあります。
例えばうどん屋さん、自家製麺にこだわっているうどん屋さんならうどんの製麺機を店に所有しています。
そのやり方を少なくともアルバイト数人に教えていると思います。製麺機で作るためマニュアル通りに作るだけなので仕込み係としてシフトに入ることもあります。
ホールスタッフ
ホールスタッフはご来店したお客様の接客をするアルバイトです。
基本的にはお客様の席のご案内、注文をとってキッチンに伝える、調理されて出てきた料理やドリンクを注文した席に提供する、お客様が帰る時にレジや席の清掃、食器を洗い場に持っていく、というのが主な仕事内容です。
意外とシンプルで流れ作業になりやすいですが、メニューを覚えておくことはもちろんの事、接客態度やクオリティを求められることもあります。
お客様によってはご飯を食べたい、という事が目的の人やそこの従業員との会話を楽しむのも食の一部、と考えている人もいます。
「この店のおすすめは?」「店員さんならどっちを選びますか?」といったコミュニケーションも対応しないといけません。
仕事内容は覚えてしまえば簡単ですがコミュニケーションは経験と挑戦です。そこでお客様が楽しんでもらえた、丁寧な対応で褒めてもらえた、ありがとうと言ってもらえた、というやりがいを言葉で感じやすいのがホールスタッフのアルバイトのやりがいと言えます。
ホールスタッフは基本的に研修や社員の指導があるのでアルバイトも始めやすいです。
才能から定着する役割もある
ホールスタッフのそれも中規模、大規模店舗になると役割分担される事があります。
- デシャップ(オーダーと照らし合わせ及び料理時間の管理)
- ドリンク場
- ホール
- 案内
というように各役割に分けられる事があります。
基本的に案内は社員が行う店舗も多く、アルバイトが行なっている店舗はアルバイトを信用している、席数に対して考える事がない、が挙げられます。
デシャップは才能があります。マメでしっかりと料理の提供時間を考えられる人、料理の見た目は大丈夫か?料理を運んでもらえる人を呼ぶ力があるかあ?があります。僕が正社員になった時デシャップをずっと担当させられてました。
ドリンク場は名前の通りアルコール類やソフトドリンクを作る係ですが、飲食店のジャンルによっては「使えない人材、接客が下手な人」がドリンク場に入れられる事があります。
とは言えバーや居酒屋と言ったドリンクが売り上げを左右するアルバイトの場合、美味そうなドリンクが作れる人が任される仕事となります。
ホールスタッフはホールだけで語れない微妙に才能や経験が必要な仕事内容も多いのも特徴です。
飲食店アルバイトがおすすめされる理由
飲食店アルバイトは未経験でも始めやすい、やりがいを感じられやすい、と言った理由以外にもおすすめされる理由があります。
将来的にも役に立つ部分もあります。
接客を通じて社会勉強やマナーを教養できる
ホール、キッチン問わず最低限の接客対応は指導されます。
そこからマナーの教養になりますし、様々なお客様と接客していると対応力が身につきます。
飲食店アルバイトをしていた人の対応って仕事した事ない人と明らかに違うので、将来的にも役立つスキルが身につきます。
お客様のコミュニケーションから出会いやきっかけもある
ホールスタッフでアルバイトをしているとお客様との様々な出会いがあります。
そこから恋愛に発展したり、会社の関係者からの入社案内やヘッドハンティングと色々ときっかけができます。
僕があったのは飲食店社長や某鉄道会社の役員等、そこから「うちで仕事してみないか?」とオファーをもらったこともありました。
ビジネスチャンスも広がる、知り合いも増える、人脈をつけられるとホールのアルバイトはおすすめされる理由です。
自由なシフトで好きな時間にアルバイトできる
何と言っても飲食店アルバイトは好きな時間に自由にシフトを組む事ができる事です。
スーパーやコンビニといったある程度の人数で店を回す、絶対的な需要が従業員にあるアルバイトと違い飲食店アルバイトは
- 誰がいつ辞めるかわからない
- バックれ、飛ぶ可能性もある
- ほぼ入らないアルバイトもいる
事を想定して、多めにアルバイトを採用して人数に余裕を持たせています。つまり好きな時間に自由にシフトを組むことができます。
深夜料金で更に時給UP
飲食店アルバイトは通常の時給の他に深夜料金として大体午後22時から時給がアップするようになっています。
田舎の飲食店アルバイトでも時給が1000円以上アップすることも多く、あえて深夜料金の時間帯にシフトを入れて働いている人もいます。
24時間営業のお店や夜遅くまで営業しているお店なら時給が高い時間を長時間アルバイトできるのも魅力的です。
まかないが付帯され、従業員割引もある
ほとんどの飲食店アルバイトにまかないが付帯され、休憩時間にまかないを食べる事ができます。
といっても給料から数百円引かれる有料のまかないを行なっているところもあれば、無料でまかないが付いているお店もあります。
普通に注文するより非常に安くまかないを頂けるのも飲食店アルバイトのメリットですね。
その他従業員割引も適用されます。例えば家族で食べに来ても割引されるので外食するときにお得です。
一人暮らしの大学生なら賄いで食費を抑えられる
食費が気になる一人暮らしの大学生生活、飲食店アルバイトをすれば賄いで食費を抑える事ができるのも魅力です。
毎日もやしを食べるより健康的ですし、何より買いに行かなくてもお店で作ってもらえるので非常に便利です。
自分の好きな料理がメニューにあるお店なら嬉しいですよね。
料理スキルが磨かれる
キッチンスタッフのそれも手作りにこだわっているお店なら料理を作る事が多くなるため、料理スキルが磨かれるようになります。
これは男性でも女性でもわざわざ有料の料理教室に行かなくても、飲食店でアルバイトすれば実質時給が発生しながら料理を教えてもらっているようなものです。
料理ができる男性って素敵ですよね!
2年働けば調理師免許試験を受けられる
2年働き、お店から許可をもらえれば調理師免許試験を受ける事ができます。
調理師免許というと学校なら1年通ってようやく取れる資格です。それをアルバイトを続けるだけで条件に当てはまるようになり、試験を受けられるのは大きなメリットです。
調理師免許別にいらないけどなぁ、って方でもとりあえず取得しておいても損はないので飲食店アルバイトを通じて資格を受けてみるのもいいでしょう。
未経験でも始めやすいおすすめの飲食店アルバイトは?
未経験でも始めやすい飲食店アルバイトの特徴は
- マニュアル化がされている
- キッチン側のオペレーションが一定、手間がない
- ちょうどいい従業員数と客質
となります。
マニュアル化が徹底されているというと
- ファミリーレストラン
- ファーストフード店
ですね。料理の味も変わりがなく24時間空いているお店も多く深夜料金でアルバイトしやすいです。
キッチンのオペレーションに手間がないなら
- 回転寿司
- 焼肉、しゃぶしゃぶ
ですね。仕込みが多いものの料理は出すだけ、が多いのでおすすめです。
従業員数と客質ならカフェ、コーヒーショップですね。忙しくなっても怒鳴るような変な客もいません。
まとめ
大学生に飲食店アルバイトがおすすめな理由は
- 未経験でも働きやすい
- 深夜料金の時間帯に働きやすい
- まかないがある
- 将来にも役に立つスキルが教養される
です。特に一人暮らしなら賄いで食費を抑えながら美味しいまかないを食べられるのは嬉しいポイントですね。
とは言え忙しいお店になるときつく感じることもあります。
そこは上手くバランスをとって無理なく飲食店アルバイトをしてみましょう。
飲食店アルバイトはバイトに応募して採用されればお祝い金がもらえる場所も多いです。飲食店アルバイトを始める時、お祝い金があるかどうかも確認するといいでしょう!やる気にもつながります。