飲食店が全面禁煙にするメリット、デメリット、実は….な話

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飲食店でタバコを吸っている人をよく見かけますよね。

飲食店自体分煙にしていたり、喫煙席オンリーだったりとまちまちです。

 

2020年4月から受動喫煙対策として原則屋内禁煙となります。

喫煙席を主としてした飲食店側からすれば大きなアクションとなるわけですが、飲食店が全面禁煙にすることで何が変わるでしょうか。

 

今回は全面禁煙にすることのメリット、デメリット、そして実は….な話を飲食店で8年働いた僕が実体験を交えてお伝えしします。


目次

飲食店で全面禁煙になる事のメリット

まず、今まで喫煙に対して煙たがっていた客や家族連れ等の子供に受動喫煙させたくない客層の集客効果につながることです。

正直喫煙に関しては良いものの、知らない間にタバコを受動喫煙させられることが嫌だからその飲食店に行かない、というお客様が多い。

 

なぜなら、分煙化している飲食店のほとんどが分煙化とは言えないレベルの話だったことが挙げられます。

既存の席を禁煙席、喫煙席に分けただけとか、結局喫煙席側にトイレがあったりと名ばかり分煙の飲食店が蔓延ってました。

 

それが全面禁煙にすることで、受動喫煙のリスクがなくならい非喫煙者や様々な新規客層の集客に繋がります。

店内の臭いや汚れの軽減により、設備が長持ち、経費負担も下がる

タバコのヤニで店の壁等が汚れてしまいます。

意外とこのタバコのヤニの汚れって、飲食店によっては非常に頑固が汚れになります。

油物、鉄板焼き、焼き鳥といった煙が上がる系の飲食店にヤニが混じると、壁がドロドロのまま固着して中々取れません。(これが毎日掃除しても壁の塗装が剥げてきて経費の出費につながるわけです)

 

油物だから、鉄板焼き屋さんだから臭いは残らないだろう…と思いますが、変に混じって余計に臭い。

何より動線の悪いお店なら、喫煙席の近くに食器置き場が設置されていたりと洗浄した食器にヤニがついた状態でお客様に出しているケースもあるわけです。

 

全面禁煙にする事で、臭いや壁の汚れの軽減に食器の清潔化にもつながるわけです。

 

喫煙者の来店時、回転率が上がる

 

食後の一本が上手い!なんて言われてますが、全面禁煙にする事でその風習ができなくなります。

よく喫煙者が「ヤニ切れだわ」って言ってる姿を見かけます。

 

外に出ないと吸えないことから滞在時間を短くすることができ、回転率上昇につながります。

回転率が上がる=売上上昇につながります。

 

灰皿や掃除の作業がなくなる

 

喫煙席にする為に、灰皿の設置が必要となります。

灰皿といっても経費がかかっていますから、禁煙のお客様には全く無駄な設備です。

 

特に灰皿を使用後の掃除がかなり面倒です。

よくありがちなのが、

  • 灰皿の中に水を入れる
  • 灰皿の中になぜか料理が混ざっている
  • 灰皿に灰とお手拭き等が入っている

一部の喫煙者で客質が悪いとよくこのケースに当たります。

客が帰ったとき、片付ける際に見た目不衛生過ぎてヤバいです。

 

また、洗浄機に入れることができない(混ざってしまう)ことから、手洗いをしているお店も多いのです。

それが全面禁煙になることで灰皿分の経費削減になりますし、灰皿の掃除もなくなります。

 


飲食店が全面禁煙になる事のデメリット

飲食店によっては、売上が落ちてしまう原因となります。

簡単に言えば焼き鳥屋さんや居酒屋、バーといった、アルコール飲料で売上を伸ばしている店舗です。

 

僕の周りだけかもしれませんが、喫煙者はよくお酒を飲みます。

喫煙=お酒=至福の時間ですし、滞在時間が伸びるに連れおかわりが多くなり売上につながります。

 

それが全面禁煙になることで、お酒をよく飲む喫煙者はそのお店に飽きる、行かなくなります。

言うならタバコが吸いたいが為に居酒屋をはしごする、といった感じです。

飲食店内のアルコールヘビーユーザーがいなくなれば、売上減少の可能性があります。

喫煙専用室の設置で費用がかかる

2020年4月の健康増進法により屋内禁煙となるわけですが、喫煙者の集客を見込む場合、喫煙専用室の設置が必要となります。(飲食不可)

設置にはスペースも必要となりますし、受動喫煙を防止しないといけない為、分煙と比べて費用が多くかかってしまいます。

 

日本における喫煙率は20%を下回っていると言われています。

設置するかどうかはお店次第ですが、設置する場合費用が免れないでしょう。(加熱式タバコは専用室で飲食可みたいです)

飲食店の禁煙化の影にある実は…な話

2020年4月の屋内禁煙化、国からすれば喫煙者を徹底的に排除したい考え、時代の流れかなと思います。

 

しかし、この影にあるのが、実は飲食店の従業員って結構喫煙者多いよって話。

実際に働いていた飲食店はアルバイト、社員、店長含め店全体の8割の人が喫煙者でした。

むしろ吸わない人が異端な扱いを受ける職場でしたね。僕は吸わないので仕事終わりの灰皿に集まって話すのが気まずかった。

会社全体でも喫煙者が多く、非喫煙者の割合の方が少なかったですね。

 

屋内禁煙化しても、従業員がタバコ臭かったら結局意味ないのでは?と思います。

逆に屋内禁煙化でお店の臭いがかわり、お客様がタバコ臭い従業員に気付くと思いますし。

 

一部飲食店では喫煙者を採用しない方針をとっていますが、田舎や地域密着の飲食店は人手不足には敵わないでしょう。

学歴が高いほど非喫煙者

日本における喫煙の学歴格差という研究結果でも紹介されている内容を確認してみると、学籍を置いている期間が長くなるほど喫煙率が低い結果となっています。

 

そして、飲食店で働いている従業員の学歴は高卒、中卒が多く大卒以上は少ない傾向にあります。

実際に店長職を中卒がやっていたりしています。

仕事に何ら影響がないなら良いですが、先ほど挙げたように働いていた飲食店の喫煙者の割合が多かった。

 

つまり、従業員が高卒、中卒が多い飲食店=喫煙者が働いている確率が高いことになります。

特に関係はないですが、2020年4月の屋内禁煙化を基に従業員の喫煙者も問われるお店も増えてくるのかな、と思います。

 

(まとめ)飲食店側からすれば禁煙はメリットは多い

 

メリット、デメリットをお伝えしましたが、飲食店側からすれば経費の削減や回転率の上昇、新規顧客の獲得等メリットは多いと思います。

逆に喫煙者からすれば、更に肩身の狭い国になってきたな、と感じるかと思います。

時代の流れ的なものなのかなと。

 

実はな話についても、飲食店会社の上層部の幹部達が喫煙コミュニケーションを辞めない限り、喫煙者が働いている飲食店は減らないと思います。

 

いってみれば個人のお店が、クリーンな印象を与えたいという意味も込めて採用しない店は増えると思います。大企業ないし中小でも社員数が多い会社は無理でしょう。

 

まあ僕は喫煙者が働いているお店に食べにいっても何も気にしないですし、何なら喫煙者と一緒に行動することが多いので特に気にならないかな〜と。

 

でも気にする人が多くなったのは街を歩いてても実感します。

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