飲食店はなぜ人手不足になるの?人材不足になる原因

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飲食店のイメージというと「いつも人手不足」が浮かび上がると思います。

忙しいのに従業員が少ない、客のオーダーが中々来ない等お客様目線に立っても人手不足感のある飲食店はいっぱいあります。

 

そもそも飲食店に人手不足ではない店はほぼ無いんですよ。アルバイト含め人材不足になりやすい仕事と言えます。

僕が働いていた会社も飲食店で数店異動しましたが、正社員もアルバイトも常に人手が足らないのが否めませんでした。


目次

飲食店はなぜ正社員の人手不足になりやすいの?

飲食店で正社員の人手不足が起きてしまうのには大きく分けて3つの理由があります。

  • 店舗の社員数が決められている
  • 労働環境の劣悪
  • 会社のイベント等

です。飲食店=きついというイメージそのままに、飲食店の正社員が非常に大変なのです。

店舗の社員数が決められている

個人店だとあまり無いですがチェーン店だと1店舗の正社員数が決められている事があります。

社員1頭数百万の売り上げとして戦力を決めている為、店が大きい職場でも売り上げが悪ければ正社員の数が少ない場合があります。

そうなると休日を回すのも社員間同士で協力していかないといけませんし、事故や入院を起こしてしまうと場合によっては休日を回せない、労働時間が長くなるといった劣悪な環境に陥りやすいのです。

 

戦力を底上げするためにもアルバイトの教育が欠かせません。

しかしアルバイトから正社員登用が飲食店ではメジャーかつ正社員の人材確保として会社は見ているため、アルバイトの人を教養しすぎて飲食業界に興味を持たせてしまうと正社員になってしまう事があるので店舗の戦力を失いかねません。

 

僕が働いていた職場は正社員2-3人がメインで、少ない店舗は1人+出張社員といつ休みが取れるのか?わからない会社でした。

労働環境の劣悪

飲食店で一番言われているのが労働環境の劣悪です。

  • 給料が少ない
  • 休日が少ない
  • 労働時間が長い

これら全ては飲食店では定番ですし、中々改善されるものではありません。

特に休日は多くても100日超える事はなく、僕が働いていた会社は78日と月7日休みがあればいい方です。

 

労働時間に関しても飲食店によっては「残業込みの休憩除外の労働時間」で計算している事があります。

例えば朝9時から夜21時までは12時間ですが、休憩を2時間設けて10時間労働にしている事もあります。(実態は休憩が15分ほどの残業、朝出込みで14-15時間労働)

 

給料も残業込みで安月給になりやすく例えば月に300時間働いて手取り17万円や残業代がつかない、タイムカードで管理しているので残業しているかは不明、といった正社員に対して「暗黙の了解」という部分を強要している飲食店も少なくありません。

労働環境の劣悪で退職する人が多く人手不足になるのは納得です。

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会社のイベント等

飲食店によくあるのが

  • やりがい
  • アットホーム

の2種類です。実態はやりがい=仕事量がただ多いだけ、アットホーム=パワハラも許される組織作り、というのがあります。

飲食店の会社がアットホームになればなるほど正社員の意見を無視してしまいます。

 

会社のイベントが多い飲食店は特に人手不足に陥りやすいのです。

例えば親睦会や新年会、忘年会といったものは一般の会社でもありますが、飲食店の場合月の休日にイベントを強制参加させられる事が多く、ただでさえ休みのない飲食店で休日をイベント1日に消耗させられてしまうのが辛くて辞めてしまう人もいます。

 

僕が働いていた会社は親睦会は夏の日に1000人規模を相手に無理やり料理をさせられたり休日を1日削られたりと他人の時間を奪う事が会社の行事になっていました。


飲食店でアルバイトの人材不足はなぜ起こる?

飲食店では正社員同様にアルバイトの人で不足が発生します。それには

  • 物件の悪い店舗
  • 人間関係
  • 時給と労働環境

が挙げられます。正社員よりもシビアに考えている事もアルバイトの人材不足の理由とも言えます。

物件の悪い店舗

例えば店が電車、バスが通っていない場所にあったとしましょう。

飲食店のアルバイトに来る人は大半が高校生および大学生で、学校帰りの道や大学の近く、寮の近く等通学を想定した場所に行きます。

それが電車、バスが通ってなく学校帰りにも寄れない場所にあれば自然と人材不足に陥ってしまいます。

 

深刻な問題で、例えばそこに隣接するものがスーパーやコンビニがあればそちらに人材を取られてしまう可能性もあるのです。

物件の悪い店舗ばかりに、人材不足=勤続しているアルバイトに協力してもらう事が多くなり、余計にアルバイトの減少を招いてしまっています。

山の上の店舗に配属された事がありますが、アルバイトを募集しても滅多にきません。通学路でも電車が通ってるわけではないので人材の確保は非常に大変でした。(パートの子供にアルバイトしないか相談するレベル)

人間関係

アルバイトで一番重要なのが人間関係です。

正社員なら人間関係が悪くても雇用形態から心を折って対応するようにしますがアルバイトは辞める方を選ぶ人が多く人間関係が上手くいっていない職場は人手不足に陥りやすいです。

 

特にいじめや仲間外れといった事がある職場の場合、特定のグループで一斉に辞めるパターンがあるので人間関係は非常に大事です。

僕が働いていた職場は僕が辞める時にそこのパートが全員辞めた事があります。人間関係は信頼でもあるのです。

時給と労働環境

飲食店にありがちなのが最低賃金です。

人件費には厳しい飲食店なので必然的にアルバイトの賃金を最低賃金に設定しないといけないわけですが、それは労働環境と天秤を合わせた結果納得できる、やりがいがある、妥協しても良いラインだからアルバイトが続けるわけです。

 

飲食店に慣れるまではアルバイトは辛いですししんどいパターンが多いです。そこで賃金とやりがいがあるかどうか?で人材不足に陥るかどうかもかかっています。

単純に時給に合わない仕事量だとアルバイトは離れてしまいます。

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