労働時間の長さや休日の少なさから、転職する事が多い飲食業界。
若いうちは気合いや体力で続けていける人がいるものの、年齢を重ねると体力的に辛く感じたり腰痛を抱えて働きにくくなることもしばしば。
でも気がついたらもう40代だった、なんて方は飲食店ではありがちな事です。
それでも40代、飲食から転職する人が多いのも事実です。
なぜ飲食を40代から転職するのでしょうか？転職活動をしたとして転職は可能なのでしょうか？
今回は40代で転職を目指す理由と可能なのかどうか？についてお伝えします。
40代で飲食から転職を目指す理由
あなたは40代の会社員というと、何をイメージしますか？
部署の課長クラス、最低でも係長クラス、凄い人で部長クラスと役職が上である程度の地位を確立したポジションで働いている事だと思います。
飲食店でもそれが言えて、課長、係長、マネージャー、スーパーバイザー、最低でも店長と役職が上のポジションで働いている方と言えます。
年収もブラック企業でない限り、マネージャークラスなら400~650万、店長クラスでも最高600万円はもらっていると思います。
実際に僕が働いていた飲食店の店長は年収460万円、マネージャーで560万円でした。
飲食店勤務で1人で暮らすなら割と余裕のある暮らしがあり、現在の貧乏時代と呼ばれる日本の中でも田舎なら結婚も視野にできる年収だと思います。
そんな順風満帆にも見える40代の役職持ち飲食店正社員が転職を目指す一つの理由に、居心地が挙げられます。
会社の中での立場や性格、職場の雰囲気や人間関係等、上手くいっていなければ自ずと居心地が悪いと感じられる事でしょう。
それが飲食店となると、ほとんどの飲食店でありがちなのが”アットホームな雰囲気”だと思います。
実態は社員間同士が割とプライベートにも介入していて、ああだこうだ言ったり言われたりするような、変に馴れ馴れしい職場の事を指します。
しかし、アットホームな職場で居心地が悪いと感じる多く、プライベートまで介入されていると「面倒」なわけです。
人生のほとんどを仕事に捧げている労働時間の長い飲食店だからこそ、居心地の悪さは転職に繋がります。
人事異動されても会社の体質は変わることはありませんから。
福利厚生面で限界を感じる
やはり福利厚生面で限界を感じて40代で飲食店から転職するケースが多いです。
労働時間、休日の少なさ、これに関しては飲食店の特徴であり居心地が良ければ「お互い様だよなぁ」と割と目を瞑る事になります。
しかし、有給休暇が取れない、人手不足、休日出勤が当たり前になっている、病気で入院しても会社は対応しない、といった部分が当たり前になってしまっていれば、40代でも不安を感じて転職に乗り出す事でしょう。
特に仕事中に起きた事故を、労災で対応してくれないケースが多く、実費で治療する方も少なくないのです。
実際に働いていた飲食店で、包丁で切った際店長に「本社には報告しないように！」と言われて実費で治療するハメになりかけた事があります。
病院側が指摘して直接電話をする事で労災として認定されましたが、それがなければ数万は実費で支払っていたでしょう。
また、女性アルバイトが大火傷をして今後絶対跡に残る大火傷に対して、「労災にするべきなのかな？」と本社に報告しない店長もいました。
結果親が電話して対応されましたが、福利厚生面を現場の対応が硬いので泣き寝入りする場合が多いのです。
人手不足であっても本社には耳に入らず、過酷な状態で働いているケースが多々あるのです。
居心地が悪くて福利厚生も充実していないと、40代にもなって何の為に長く働いてきたかわかりませんよね。
40代の飲食から転職は可能なのか
40代の飲食から転職は可能なのか？
結論は可能と言えます。
しかし若い世代に比べて壁は大きい。
何の考えなしに「仕事や嫌になったから」転職をしてしまうと、「40代なのにそんな考えなの？」と足元をすくわれてしまいます。
40代の飲食から転職を成功する為に必要なのは経験です。
飲食店正社員にありがちなのが、何の努力もなしに40代まで働いてしまっている事です。
実際飲食店で働いていた時に、40代で支持されないと仕事しない社員や自分は何もせず他人に仕事を丸投げする社員等、別にいてもいなくても一緒な社員が多かったです。
そういった方が経験を重ねてきているか？と言われても答えはNoでしょう。
経験といっても40代なら
- マネジメントスキル
- 協調性
- 柔軟性
- 教育、育成
が求められると思います。
求められるスキルを経験していれば、転職を有利に成功させる事ができます。
特に40代飲食店勤務なら、バイトの育成から協調性、接客により柔軟性等、スキルはあると思います。
経験から成果は出たか
問題なのは求められるスキルから成果が出たかどうか？でしょう。
マネジメントスキルなら店長職を経て、売上が〇〇%増加した等実例があれば、より転職に有利と言えます。
応募先企業にマッチする経験と成果が飲食から転職する事を可能にするポイントです。
40代の飲食から未経験の転職の場合
40代で飲食から未経験業界への転職は、難しいイメージがあると思います。
事実可能ではあるものの、難易度は高くなると考えてもいいでしょう。
しかし、意外と40代の人材不足に陥っている企業も多く、マネジメントスキルや育成スキル欲しさから40代の転職希望者を欲しがっているのです。
となると先ほど挙げた通り、飲食で培ったマネジメントスキルや育成スキルが企業に有効に活用できるアピールポイントになります。
企業が求める人物像とマッチすれば、未経験業界を40代でも転職は十分可能なのです。
しかし、未経験業界で企業が求める人物像を転職活動を経て見つけ出すのは非常に難しい。
40代で長時間の転職活動になってしまうと、焦りから全く興味のない会社に転職してしまう場合もあります。
未経験の業界に転職したものの、ミスマッチから辞めてしまった….なんて事もあり得ます。
ここは転職エージェントを活用しない手はないでしょう。
ハイクラス転職が可能なビズリーチなら、企業が求める人物像とあなたが培ったスキルをマッチングさせて、相性の良い、あなたの希望する職場環境の企業に転職する事ができます。
40代で1人の転職活動は大変ですよね。
サポートしてもらえるなら活用しておきましょう。
40代の飲食から飲食に転職する場合
40代から飲食から同業界である飲食に転職する場合、40代でも全然難しくありません。
僕が働いていた飲食店は40代はおろか50代で転職してきた社員もいたほど、飲食から飲食に転職は難しくないのです。
しかし、40代で飲食から飲食に転職する場合、現場仕事をするならどこでも入社できると思いますが、それだと転職する意味がないですよね。
年収も大幅ダウンですし、もしかしたら前より福利厚生も労働時間の長いブラック企業な飲食店、なんて事も十分あり得ます。
今いる飲食から転職したい！気持ちで飲食に転職する場合、軽い目で見るのではなくキャリアアップも兼ねて管理職やSVや商品開発といった、現場以外の仕事ができる飲食店の転職が好ましいでしょう。
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