フリーターと正社員のどちらが良いのか?最近になって益々大きな議題になってきたと思います。
というのも正社員=安定志向、フリーター=安定しない、なんて言われてきた過去に比べて、今や会社が倒産したり最低賃金の上昇によりフリーターの方が正社員よりも高給取りになっていたり….正直どちらが良いのかわからない時代です。
そこでフリーターと正社員のどちらも経験してきた僕がどっちのが良かったのか?お伝えします。
正社員の良さは保険制度の充実
雇用保険、労働災害保険、厚生年金、健康保険……働いて思ったのは正社員の良さは保険制度の充実です。
逆に言えば充実していない会社で正社員するのは、フリーターとして働いている方が全然マシです。
今でも保険制度が充実していない会社はごまんといるので正社員とフリーターどっちがいいのか?考えているなら保険制度は確実に見ましょう。
責任の違い=保険制度の価値観となる
フリーターと正社員で最も感じられるのは責任感の違いです。
例えば飲食業界でフリーターはクレーム処理やお客様に対しての重い責任をせわされる事はありません。せいぜいクレームが出ても担当である正社員を呼び出して対応してもらうだけです。
正社員はその対応および店全体の事を任せられる傾向にあり、正社員=担当責任者という認識で仕事をしないといけません。
その中でクレーム対応が上手くいかなったり、火に油を注ぐ様な形で余計にお客様を怒らしてしまうと実質お客様を減らしてしまう結果にもつながります。
どの業種でも
- 責任のある仕事=正社員
- 責任があるが最終的に困った正社員を呼んで対応してもらう=フリーター
となっています。そこで正社員の雇用保険が充実していないと割に合わないんですよ。
正社員の特権、厚生年金
正社員として働く上で一番のメリットは厚生年金の加入です。
フリーターだと国民年金のみの加入で厚生年金に加入する事が出来ません。つまり老後厚生年金分の金額を貯金しておかなければなりません。
といっても正社員として働いて厚生年金を勝手に納付されるわけですが、厚生年金も国民年金同様に『年数』があるので僕みたいに10年以上正社員として働いていない人からすれば無駄に税金を払っているだけになります。
年数条件をクリアしているなら国民年金+厚生年金分が老後支給されるので『何も考えたくない』人からすれば正社員でせかせかと働く方が楽ですしメリットも高いです。
フリーターは保険の主張をしにくい
有給休暇の様にアルバイトでも保険の適用がされる事になっています。特に労働災害保険は適用されますが、フリーターおよびアルバイトは保険の主張が出来にくい雰囲気になっているのが現状です。
僕が働いていた職場で、アルバイトの女性が腕半分を大やけどする事故がありました。
それを店の責任者は『労災にするべきなのかな~?』と悩んでいる所を見たことがあります。まさにブラック。
結果としてそのアルバイトの女性の親が出て来て労災にしてもらったわけです。
これは雇用形態から考えられた『人権』問題で、日本人は基本アルバイトやフリーターを甘く見る傾向がある為アルバイトやフリーターも『保険が降りるわけがない』と考えている人もいるようです。
まあこの事故、面白かったですよ。普段はアルバイトやパートの事を『家族』と言っておきながら、いざ事故が起きたら労災にするかどうかで1週間程悩んでいましたから。
家族なら自分の子供がなったらどう思うか?という判断もないのでしょう。
+aの収入面と安心感も正社員の良さ
給料の他にボーナスや忘年会での賞金(やってはいけないけど)やセミナーでの主張からの賞金(これもダメですが)で+aで給料以外から収入を得る事が出来る事です。
フリーターだとボーナスがない所もありますし、役職が上がる=ボーナスが上がる事もありフリーターにはない付加価値の部分で収入を手に入れる事が出来ます。
会社によってはボーナスを大きく上げる場所もあり、一回のボーナスで100万円なんてこともあるので正社員とフリーターどっちがいいのか考えているならボーナス面も見た方が良いでしょう。
退職金も大きなメリット
ボーナスのみならず退職金が出る会社が多く、退職した後も収入が出来るのは大きなメリットです。
フリーターだと退職金はないですし契約内容によっては退職というよりも年齢で切る場所も多くありません。
退職金は正社員の特権とも言えます。
世間体、親が悲しまずに済む
肩書き主義の日本、やはり社会に出て仕事をしている事=美徳と考えています。
フリーターだと『手に職をつけてない』とか親が『いつになったら就職するの?』なんて言う事でしょう。
そういった部分では正社員になる事で世間体にも良いですし親が何も言わなくなります。フリーターだと話のネタにもされやすいですし自分の方が優れていると思ってバカにする人もいますから。
正社員のデメリットは”自由”の無さ
正社員の悪い所はやはり自由度の無さです。
休みがフリーターよりも少ない傾向にありますし、休日に電話がかかってきたり休日出勤させられる事もあります。
会社に勤めている、という理由から好き勝手出来ない事もあります。
労働時間が長く、協調性を求められる
フリーターは労働基準法で決められた時間しか働く事が出来ません。それ以外と賃金の発生しない労働にも繋がります。
しかし正社員だと労働時間がシフトで決められている事があり、データ上で休憩がされているように隠蔽する事が出来、労働時間が長くても違法になりません。
それでいて、協調性を求められるので『みんなが頑張っているのに帰るのか』とか『一つのチームとして仕事を終わらせる』等意味のわからない事に巻き込まれる事も少なくありません。
自分の時間が圧倒的に無くなるのは正社員です。
副業禁止が未だにある
正社員で働いていて、給料が低かったりすると生活も厳しいものです。
そこで副業をして少しでも+aをして生活に余裕を持たせたいですが、未だに副業を禁止している会社も少なくありません。
『本業である仕事に影響が出る』なんて言っている会社が大半ですが、そう言っている会社は
- 労働時間が長い=社員の疲労度が高い
- 休みが少ない=疲労度が高い
- 給料が安い=それでこの仕事量?
と疑問に思っているから副業をするんです。副業を考えないといけないくらい給料が低いとも言えます。
フリーターの良さは”自由”
フリーターの良さは自由度の高さです。
好きな時間に仕事して好きな時に休みが取ったり思い通りに出来ます。正社員とフリーターどっちがいいのか悩んでいる人は自由度で考えてみるといいでしょう。
国の経済面に対応しやすい
最近なら最低賃金の見直しや賃金の上昇等、インフレ化が進んでいますが正社員の場合基本給が上がったりする事はほぼありません。
しかしフリーターは時給で決められているので最低賃金が上がれば上がるほどフリーターにとって高い時給で仕事をする事になります。
それでフルタイム勤務すれば正社員よりも給料が高い、なんて状況もあり最低賃金、時給の上昇=フリーターの基本給の上昇と言えます。
副業で収入を手に入れられる
フリーターは自分で労働時間の管理が出来るので、他のアルバイトと掛け持ちをしたり日給の仕事に行ったり….副業として収入を手に入れるルートがいくらでもあります。
正社員なら定時で帰れる会社でないと副業を行うのは難しいですが、フリーターは定時とかはないですし何なら給料の高い方を優先して仕事に取り組む事も出来るので幅広く自由度のある仕事が出来ます。
最近ならインターネットの進歩でインターネットで仕事をする人も増加し、インターネットで正社員の2倍の給料を手に入れている人も少なくありません。
フリーターのデメリットは”世間”と”保険”
フリーターの悪い所は世間体の評価と保険の少なさです。
雇用保険がほとんどない会社もありますし、仕事していてもフリーターだから、という理由でバカにしたりする人もいます。
学歴、職歴世界の日本では仕方のないといえば仕方ないですが。
保険の少なさ
正社員だと厚生年金がありますが、フリーターだと国民年金しかありません。
外部系として国民年金基金やideko、拠出年金等ありますが、フリーターだと加入できない(個人事業主などがメイン)場合があり、実質国民年金のみで老後やりくりしないといけません。
また労災や雇用保険があって主張がしにくく、泣き寝入りパターンもあるのが現状です。
世間体がマジうざい
フリーターだしな、フリーターじゃん、あの人フリーターらしい…..といった外部の声がうざいです。
それを言う事で自分たちは優越感、自分たちが優れているといった安心感が欲しいのでしょうが、家でやれ。
経験上そういう人は大体古い考えをお持ちの方が多いと感じました。楽して生きていく人を許さない的な、正社員よりも給料もらってましたが。
まとめ
正社員とフリーターどっちがいいのか?経験した事をお伝えしましたが結果として
- 安心、世間体、雇用保険重視=正社員
- 副業、自由=フリーター
と僕は思います。最悪フリーランスになれば年金面も外部系に加入できる様になりますしインターネット系の仕事に慣れればフリーランスで月収が一般のサラリーマンの二倍なんて事もありますし。
今後正社員でも副業が出来る会社が増えれば、フリーターの旨味は減るのではないでしょうか。