飲食店のそれもファミレスやチェーン展開しているお店でのアルバイトは、一つの基準としてピアスが禁止されているお店が圧倒的に多いでしょう。
チェーンのみならずホテルのバイキングや高級料理、割烹といった飲食店なら尚更禁止、開けた瞬間にアルバイトを外される、なんて事もあり得ます。
飲食店のアルバイトを始められるのが高校生、高校生や大学生なら「なぜピアスは禁止なの?」と気になるはずです。
そこで飲食店をアルバイト合わせ8年働いてきた元正社員の僕が、ピアスがなぜ禁止なのか理由をお伝えします。
飲食店がピアスが禁止な理由
飲食店のバイトでピアスが禁止になる理由は何と言っても”身だしなみ”が関係してきます。
特に気にならないお客様もいれば、そこの誠実さを信用して来店しているお客様もいます。
その中でピアスが付いているアルバイトがいれば「ここのお店の指導はどうなっているのか」とクレームを入れるお客様もいるのです。
日本における飲食店のあり方は
- 清潔感
- 誠実さ
- 統一感
です。飽食時代でもある今の日本は外国の人よりも何倍も人の見た目や身だしなみを気にしています。
気にならない人もいれば、こうあるべきだ!と自分のイメージにそぐわないと訴えてくる人もいるのです。
その中で一般常識として”ピアスは身だしなみに悪い”とされているのです。表に立つ上で見た目は大切なのです。
不衛生という気持ちにも繋がる
ピアスが付いているアルバイトを客が見れば「ちゃんと消毒しているのか?」と疑いの目で見るのは確実にあります。
信用というのは崩れるのは早い。ピアス一つでこの店は不衛生だ、不快に感じた、と思うお客様はいます。
飲食店はアルバイトは選べますがお客様は選べません。
信用問題、不衛生、不快に感じてしまう可能性がピアスにあるなら、正社員も排除、採用しない方向に持っていくのは当たり前の判断でしょう。
飲食店は客商売です。客の信用は売上に響きます。
そもそも雑菌が多い
そもそもピアスの開け方によって雑菌が繁殖するケースがあります。
高校生のそれもホールを使わない、安全ピンとか針で開けた人は雑菌が繁殖して腫れたりします。
接客でお客様は顔は必ず見ています。その中で化膿して腫れ上がって穴の開いた耳を見ると汚いと感じるでしょう。
知らない間に手で触っていれば料理に雑菌が入ってしまう事になります。最悪食中毒が発生することもあるため禁止している飲食店が多いのです。
ピアスの異物混入が懸念される
ピアスは耳たぶにつける小さなアクセサリーです。穴を開けて留め具で固定していますが、留め具が緩んで外れてしまう可能性は絶対ない訳ではありません。
その小さいアクセサリーながら、外れた事に気付かない人も多くそのまま料理に混入してしまった、なんてケースもあり得ます。
それがお客様に提供されてしまえば最悪のケースです。働いていた時にコンタクトが外れたアルバイトが知らずに料理を提供してコンタクトが混入していたことがありました。
優しいお客様だったので食べる前に気づいて難を逃れましたが、口に含まれていたらと思うとゾッとしますね。
アルバイトに個性を求めていない
そもそもの話で飲食店でバイトの個性は求められていません。
お客様が注文するときに耳に揺れるタイプのピアスをつけたバイトがオーダーを取りにきたら、オーダーよりも気になってしまうこともあります。
飲食店アルバイトはみんながみんな一定の清潔感と対応を求められています。ピアスは言ってしまえば個性、ファッションの一つと考えられるので禁止にしている飲食店も少なくないでしょう。
飲食店アルバイトでみんな同じ服装なのに、1人だけジーンズでポロシャツで接客してたらあれ?ってなるでしょう。
アルバイトの中でも「あの人かっこいい、あの人かわいい」といったものがありますが、それはファッションではないので気にはなりませんがピアスはファッションの一つとして認識されてしまうので禁止になるのでしょう。
ピアスの穴の開ける前にチェックしたい事
仮に飲食店アルバイトをしていて、ピアスの穴を開けようと考えているなら今働いている飲食店のアルバイトの中に穴が開いている人がいるか?確認するべきです。
1人でもいるなら開けた時に言い訳として「あの人も開けている」なんて言えますし、開けている人が社員との人間関係がどうなっているのかもチェックするべきです。
とは言え贔屓とかもあるので最悪クビになってしまうパターンも少なくありません。
正社員、店長に「ピアスって開けてもいいんですか?」と事前に聞くのがいいでしょう。
透明ならOKという飲食店も
いわゆるピアスを開けた穴が塞がらないようにする透明ピアスならつけていてもOKという飲食店もあります。
僕が働いていた飲食店は透明ならOKにしていました。なので正社員の中でもピアスを開けている人はいました。(キッチンで働く場合はバイト正社員問わず透明ピアスでもダメ)
ホールスタッフの場合特別異物混入する事は難しいですし、透明なら目立たない、客の目を集めないのでOKという決断なのでしょう。
これも店長に聞いた方がいいでしょう。
開けた場合は消毒を徹底
店長の許可を得てピアスを開けた場合アルバイト先の飲食店で迷惑をかけないよういん消毒は徹底して行いましょう。
ピアスで開けた穴が安定し始めるまで結構な期間が必要になります。大体1ヶ月はかかるので消毒は怠らず行いましょう。
消毒を怠ると化膿したり、見た目が汚い穴になったりします。化膿すると隠すのも難しくなりますよ。
ピアスの穴を開けたらどう隠す?
仮に飲食店アルバイトでピアスの穴を開けたら隠すべきかどうか悩みますよね。
許可をもらっていれば割とラフな感じで隠す必要もなく透明ピアスを使えば済みますが、確認をとって開けるバイトがいる方が稀でしょう。
隠し方によっては余計に目立ちますし、飲食店に迷惑をかけてしまいかねません。
髪で隠す
女性なら長い髪を利用して耳を隠してしまう事です。
飲食店によっては「髪はまとめるように」としていますが、まとめなくても問題のないバイトなら髪で隠してしまうのが楽です。
仮に穴が見えたとしても髪がよく動く時間帯、ピークタイムや忙しくなったときなので社員の人も見て見ぬ振りをしてくれることが多いです。
お客様自体も隠れている耳をわざわざ見ようとする変態は中々いないので、楽な隠し方として髪で隠すのがいいでしょう。
何かで隠すのはNG
例えば絆創膏で隠したりするのはNGです。
かえって目立ちますし、飲食店の衛生管理の中で絆創膏は汚いイメージに入っています。
調理担当の人の指に絆創膏が貼られていて、寿司を握っている姿を見るのは嫌ですよね?耳だから絆創膏に触らない、と思っているのは大間違いです。
そもそも耳は人によって脂が多く絆創膏が取れやすい状況に置かれています。
取れそうになったら抑えて貼り直すことが想定されます。それが忙しい時なら手洗いは省いてしまいかねませんよね。
何かで隠すのはそれなりにリスクがあるのでNGです。
思い切って何もなしのがアリ
髪で隠せない、となったら潔く耳の穴が開いたまま隠さずに出してしまっている方が許してくれることもあります。
穴が開いているだけなのでピアスが付いているわけでもないのでお客様が不快に感じることは少ないですし、正社員がそれで文句を言うことも少ないでしょう。
割と潔く出している方が何も言われません。隠す=後ろめたさがある、と思われますし。
仮に穴が開いてまま隠さずに出していて、他の人も穴が開いているにも関わらず正社員が注意してくるのは、あなたの立ち位置が関係していますよ。(飲食店によっては怒れる人と怒ったら反論してくる人で人を見て目の仇にするゴミみたいな社員がいますので)
ピアスOKの飲食店アルバイト
飲食店アルバイトの中にはピアスを開けてもOKどころかピアス着用してバイトをするのもOKにしている飲食店もあります。
例として大きく分ければ
- バー
- クラブ
- スナック
- 深夜営業の居酒屋
- 常連相手のお店
- おしゃれ優先のカフェ
と基本的に”客質を店が決めている””年齢層が安定している”お店はピアスOKな飲食店も多いのです。
チェーン店といった客質と年齢層が安定しない、人それぞ決まった概念を持ちやすい客質を相手にしている飲食店はトラブルが多いので禁止にしているだけです。
探していけば全然ピアスOKの飲食店はありますよ。
とは言え上記に挙げた飲食店の中でも方向性によってはNGなお店もあるので、こればかりは一度食べにいったり確認してみないとわかりません。