飲食店の社員と言うとあなたは何をイメージしますか?
休みが取れない、長時間労働、安月給とマイナスな部分を思い浮かぶのが大半だと思います。
その劣悪な労働環境と、学歴不問な雇用形態から「底辺職」と揶揄する人も少なくありません。
しかしイメージのみで、本当に飲食店の社員という雇用形態は底辺職なのでしょうか?
近年日本では働き方改革が積極的に取り入れられるようになりましたよね。
もしかしたら底辺というのはまた違うかもしれません。
今回は飲食店を社員として働くのが底辺なのか?実際に働いた僕が底辺と呼ばれる実態をお伝えします。
飲食店で働くのは底辺なのか?
結論を言うと、底辺と言える飲食店があれば底辺と言えない飲食店がある事です。
ケースバイケースが結論となります。
僕が働いていた飲食店は、どちらかと言われると底辺に当たる飲食店でした。
友人が働いている飲食店は底辺とは言えない飲食店で働いています。
飲食店が底辺と呼ばれる一つの理由に、僕が働いていた飲食店の方が日本では多く、友人が働いている飲食店の方が少ないからと言えます。
前者の飲食店と後者の飲食店で何が違うのでしょうか?
底辺と呼ばれる飲食店の実態
底辺と呼ばれてしまう飲食店の実態は、代表的な理由の
- 長時間労働
- 少ない休日
- 有給休暇が取れない
- 人手不足
が挙げられますが、何より長時間労働の疲労から思考力が低下し話が短絡的になる事です。
人は極度の疲労状態を感じると、本能に従った事に繋がると言われていますよね。
僕が底辺と呼ばれる飲食店で働いていた時、疲労困憊から店長からマネージャーまでも
- 面白い話が下ネタ
- 異性ネタ
- 一度受けたネタ、ダジャレの多用
が多くなっていました。
下ネタを言うことが底辺とは言いませんが、アルバイトにも似たような話をしたり、それが当たり前の様に使われている職場になっていることが底辺だと感じました。
タチが悪いのが、休日が少ない、休日出勤もあることから、頭の疲労を回復することがない事です。
つまり一度疲労が溜まってしまうと、そのコミュニケーション方法から抜け出しにくくなります。
なぜなら、それ以外のコミュニケーションを取ろうとすると話題がない、職場の不満の部分が目立つようになり、ネガティブな話に繋がりかねないからです。
パワハラにも繋がってしまいます。
利益重視な飲食店
長時間労働になる、と言う事は24時間365日営業していて営業時間も長いことが挙げられます。
その理由はファミリー層、サラリーマン、主婦等々、ターゲットとする客層を絞らず安い料金で薄利多売な商売をしているからだと言えます。
ターゲットを絞らなければ、利益を出すために回転率か客単価を上げるしかありません。
しかし、実態は客単価も少なく回転率が少ない、を営業時間でカバーするような形です。
当然長時間労働になりますし、給料も上がることは少ないです。
言ってしまえば客単価の低いチェーン店は学歴不問、資格不要で長時間労働、低賃金、少休日で底辺になりがちと言えます。
僕が働いていた飲食店は、社長が変わってから利益重視となり、給料は上がらず営業時間の延長、新店舗の展開を積極的に行うようになりました。
結果1ヶ月の労働時間は350時間超えてましたし、客層を絞らない為変なクレーマーや要求の多い客も多く、退職する社員が増加してましたね。
洗脳体質がある飲食店
長時間労働、少ない休日、安い給料の飲食店でも長く続けている社員はごまんといます。
不思議だと思いませんか?なぜ他の給料が高い、休みが多い飲食店に転職しないのか?
それは会社が洗脳体質を持っている飲食店で、ブラック企業だけど経営理念や人間関係から
- ここ以外で働ける場所が自分にはない
- 転職に踏み出せないけどここで満足している
とやったことがない、やって見ないとわからない事に踏み出せないんですね。
なぜなら洗脳されやすい人は、会社の人の話に耳を傾け、それが正しいと思いやすいからです。
忠誠心を持つのはいいですが、待遇は変わらないですし、その人に何を言っても辞めない、信用しない、なぜか友人からの話は耳を傾けないので、底辺と言われても仕方がないでしょう。
底辺と言えない飲食店とは?
底辺ではない飲食店と言うと、イメージされるのが
- 労働時間が少ない
- 休日が多いor有給休暇が取得できる
- 待遇、給料がいい
だと思います。しかし、飲食店はどうしても全ての条件をクリアすることは難しい業界です。
給料がいいけど労働時間が多い、休日が多いけど給料が少ない
どれかは実現できないと思います。
では底辺でない飲食店とは?一つの理由に“金持ちをターゲットにした飲食店“が挙げられます。
友人が働いている飲食店は、客層が金持ちをターゲットにした飲食店です。
来店するお客様は
- 会社の社長、会長
- 税理士等の高給職業
- 議員、日本の行政機関の人等
です。金持ちしか来店できません。
金を持っている人をターゲティングすれば、回転率や効率よりも接客品質、料理品質を重視できます。
チェーン店のように大多数の客層を相手にするより楽ですし、客単価を高めることができます。
何より金持ちの知り合いを作ることができるのが一番のメリットではないでしょうか。
チェーン店やファミレスといった様々な客層が来店する飲食店の場合、従業員を覚えてくれる人、知り合いになる人は滅多にありません。
しかし、しっかりターゲットを絞った飲食店は常連客の獲得が見込めますし、必然的にコミュニケーションを図る機会が多くなります。
知り合いができる、金持ちをターゲティングしている飲食店は底辺と呼べないと思います。
実際に友人は夏休みや年末年始休み、春休み等飲食店だけどしっかり休みがあり、底辺と呼ばれるコミュニケーションが欠如することがありません。
一定需要のみの飲食店だとホワイトになりやすい
金持ちを相手にしている飲食店でなくても、一定の需要のみしか取り扱っていない会社だとホワイトな環境いなりやすいです。
例えば病院の食堂、栄養士等の資格を有する場合がありますが、朝早く起きて仕込みだけで終わる事が多いです。
実際に僕の兄弟が病院の食堂で働いていましたが、朝6時出勤昼14時くらいには家に帰ってました。
給料は高くないものの定時以上の時間帯で帰れるので楽です。
学校の給食会社も学校がない日は休みになる為、実質年間休日120日以上は保証されています。
仕事内容も給食を作るだけなので、終われば退勤できます。
(まとめ)底辺でない飲食店はいくらでもある
- 底辺と言える飲食店:疲労でコミュニケーションが欠如し洗脳体質なブラック企業
- 底辺と言えない飲食店:金持ち、一定の需要をターゲットとし、福利厚生、給料が見合った企業
と思います。
飲食店は底辺だ!とイメージを持っている人と裏腹に、福利厚生が整っている飲食店や給料が高い飲食店はごまんとあります。
単純な話、飲食店で働く人の大多数が調べもせずに就職したり、やりたい仕事がないから内定がもらいやすい飲食店に働いてしまうからだと言えます。
一度就職すれば、転職しないと他の業界や会社を経験できないので、ずるずると続ける人や洗脳されてしまう人がいるのでしょう。
飲食店でもしっかりと調べたり、自分の希望を持っていれば待遇のいい飲食店に巡りあえます。
例えば給料が高い飲食店、今まで飲食店だったけど給料が安いだけで慣れていれば体はついていきますよね。
今の状態から給料が上がってくれれば嬉しいですよね。