長い労働時間に過酷な労働環境になりやすい飲食業界。
そのほとんどの社員が現場仕事から抜け出せずに、独立か転職の道を歩むと言われています。
事実現場仕事から本社勤務に配属が変わる事は、飲食業界における一つの成功、勝ち組と言えます。
いずれ年齢を重ねれば店舗の現場仕事が辛く感じるのは明白、ほとんどの方が本社勤務になりたいと感じているでしょう。
今回は僕の友人が飲食店で本社勤務となりました。
なぜ本社勤務になれたのか?成功した理由を考察してみました。
本社勤務になれた友人の学歴は?勤続年数は?
本社勤務になる人材で一番気になるのが経歴ですよね。
ほとんどの場合、有名な大学を経て本社勤務候補としてしばらく現場で仕事をして本社勤務になると考えられます。
僕の友人は
最終学歴:高卒
勤続年数:約8年
です。
「え?大卒じゃないの?」というのが一番の印象かと思います。
高卒で約8年、20歳くらいからの入社なので28歳で本社勤務に成功しています。
勤務実績は?
飲食店に入社し、8年勤務したら大抵の人のイメージだと
- 店長職
- マネージャー職
といった管理職まで出世していると考えられますよね。
しかし、友人は店長職になったこともなく、管理職になった事がありません。
その状況から本社勤務を成功させました。
ここまではほぼ謎でしょう。高卒でただの平社員から飲食ドリームの本社勤務、友人は一体なぜ本社勤務になったのか。
本社勤務になれた理由1:本部の人に自分を認知してもらう
平社員から本社勤務になれた1番の理由は、本社勤務である課長や部長から自分を認知してもらう努力が影でできていたからだと考えられます。
飲食店のそれも数百人の社員を構えた会社になると、どの店舗にどの社員がいるか把握していない社長が存在したり、中には認知して気に入っている人しか覚えていない上司だって存在するのです。
自分が社員で店舗配属していて、他の店舗の社員なんてわからないですよね?それと同じように本部でも同じことが起きていると言えます。
「本部が社員を知らないなんて失礼だ!」と思うかもしれませんが、ほとんどの部長クラスは名前も顔も覚えてなんかいないですよ。
本部からすれば、ピラミッド式の狭い上の部分にいる存在、社員は広い下の部分にいる存在、社員は狭い部分の存在は覚えられるが本部は広い部分の存在を全部覚えるのは難しい。
本部の人がいる会社内部活動に積極参加
本社勤務である人に自分を認知してもらう第一歩が、会社にある部活動に参加することでしょう。
僕も同じ飲食店で働いていた当時、部活動に参加していましたがその部活動に本社勤務の人がいないため、中間層には認知されているが本部の人は「お前誰?」状態でした。
しかし友人が参加している部活動には本社勤務の人が多く参加しているため、可愛がられやすいですし認知してもらうことができます。
飲食店=部活動といえば休日を使ったブラックなものと思われていますが、参加する事は会社内でチャンスを獲得する可能性を上げられるのでしょう。
本部の人に気に入られることが本社勤務のチャンスUP
認知してもらえば、自ずと部長クラスの人もノリ等で試してきます。
ここでペコペコ系ではなく、その本部の人と相性が良いか?お互い楽しく飲めたりできるか?で真の気に入られる人材になれると考えられます。
実際に友人は1人の部長と特に仲が良く、家族内でも一緒に飲みにいく仲になっていました。
その背景にお互い楽しく飲める友人のような関係があったと思います。
よくありがちな上司にはペコペコするダメな人材とはわけが違います。
本社勤務になれた理由2:間接的な仕事の実績
現場の仕事で、尚且つ店長経験のなかった友人が本社勤務になれたのは間接的な仕事の実績でしょう。
事務処理、事務データ収集、そこから基づく売り上げや会議の構成…..。
現場仕事は包丁や料理スキルが身につくと同時に、マーケティング部分で成長しないといけません。
僕が働いていたとき、大抵の社員はパソコンのキーボード操作すら苦手な人が多かった。
人差し指だけ動かしてカタカタ…..なんて社員がごまんといました。もちろん大卒でも。
本社勤務といえば事務処理は欠かせませんよね。キーボード操作や分析能力等々ができないといけません。
資料作成能力が高い
店長職になると店長会議で、自分で作った資料を印刷して発表したりします。
その時に店長としての仕事ぶりが現れますよね。資料が読みやすいか?具体的にまとめられているのか?
パソコン操作ができない店長は必然的に資料が読みにくい、エクセルのスタンダードな使い方で作成されている等、発表で釘付けられることがしばしば。
その資料作成能力が社員である友人が高かったのです。わかりやすいタッチに画像の選定、自分でプロジェクトしている資料だと丸わかり。
本社勤務で資料が作れるのが貴重な人材です。
その背景から本社勤務に出世できたと考えられます。
現場仕事ができないわけではない
事務仕事ができるからと言って現場仕事ができないわけではありません。
店長職ではなかったものの、店長以上に仕事をしている光景を目の当たりにしていました。
仕事がスムーズに回るからこそ、他の部分でも努力、勉強できるのだと思います。
本社勤務になれた理由3:タイミング
ビジネスチャンスはタイミングも味方につける、と言いますよね。
出世とかもタイミングが重要といえます。
実際に僕の4年先輩の社員が「そろそろ店長か?」と思っていたものの、知らない社員が店長になったことで激怒して退職してました。
その反対に友人は
- 会社は事業を拡大する
- 事務仕事ができて信頼できる人材を本社勤務にしたい(応援スタッフとして使えることも踏まえて)
- 部長クラスの中で知っている人材だとありがたい
事業の拡大のタイミングから、全ての条件が揃っているのが友人だったと結果づけられます。
それは日頃影の努力ができていたのが結果的に本社勤務を招いたといえます。
人間関係が特に重要ですよね。ここで友人が部長の中で知らない人だったら本社勤務にはなってなかったでしょう。
大卒で店長がいなかったのも幸いしている
例えば大卒で店長職をしている人材がいれば、自ずと本社勤務候補として上がっていたでしょう。
しかし僕が働いていた当時から店長職は高卒の人材がしていて、大卒がどちらかというと仕事ができない、覚えきれていない、妥協で仕事している人が多く目立っていました。
タイミングも味方しているといえます。
まとめ
飲食店で本社勤務になれた理由をお伝えしましたが、
- 人間関係
- 現場仕事のみならず事務仕事も完璧かつ楽しんでいる
- タイミングが味方した
が本社勤務を成功した理由といえます。
特に人間関係は基本です。
どれだけ仕事ができても本社の人が知らないと何も伝わりません。
人間関係がベースにあったことから、仕事ぶりも評価されたのでしょう。
店長職になる人材が今の店長が評価してそのまた上の課長や部長に報告する流れがあるように、ある意味会社で自然と出世する、というのは難しいのかもしれません。
あくまで友人の成功考察で、実際は以下の記事の理由が定番かと。
飲食店で働いていたら、長い労働時間や重労働から自ずと年齢も重なり現場仕事が大変な体になってきます。できる事なら現場仕事から本社勤務となり、事務仕事や急がされる事の少ない仕事で安定な給料をもらいたいのが本音ですよね。 […]