もう数年も前の話になりますが、飲食店で正社員として働いていました。
その時に仕事や人間関係が嫌になって飲食店をバックれました。
社会人として最低な行為なわけですが、数回辞めることを告げても辞めさせてくれない、飲食店でバックれるしかない状況の職場で働いていたわけです。
バックレた結果どうなったのか?アルバイトのバックれと何が違うのか?お伝えします。
飲食店正社員がバックレを経験したその日
飲食店をバックれたら一番最初に電話および連絡が鬼のようになり続けます。
それも電話番号ではなく、LineやSNSといった比較的ひっそりとログインしているのではないか?と思われる部分から連絡をかけてきます。
バックれ=電話しても出ない、通常のメールをしても無視されるとわかっているからです。
Lineで一番連絡がきましたね。その時はLineのアプリケーションを削除しました。
家に電話がかかってくるようになる
スマホやSNSで連絡ができない、と判断したら契約の時に記載した緊急連絡先である自宅に電話がかかってきます。
この時一人暮らしなら電話に出ないという選択肢ができますが、僕の場合実家が緊急連絡先だったので親が出て電話に応答するハメになりました。
ある意味、この電話に出た時の反応で会社の体質がわかってきます。
- 優しい言葉をかける、怒り出す上司=その上司から社員が辞めたことにより、自分自身が怒られるのが嫌、しわ寄せがくるのが嫌だから優しさを出して復帰してもらうチャンスを出すか、脅して無理やり出勤してもらうか
- 辞める話をする上司=もう諦めていて、辞めるなら辞めるで前向きに順序を取ろうとする
です。
優しい言葉をかける、が一番タチが悪いです。
怒ってくるなら「まあバックれてるから仕方ないよね」と思って、すいませんと言いながらそのまま辞められるわけですが、優しい言葉の場合、人によっては「心配してくれているのかな?」という情が芽生えて復帰してしまいかねません。
家に来ようとする
電話に出ても出なくても、休憩時間を使って自宅に来ます。
バックれ=嫌になった、疲れた、が理由の人が多く、バックれてゆっくりと家で寝ていることが多いからです。
自宅に来られたら、居留守を使うにも出勤方法が自転車や車なら居ることがバレてしまいます。
僕は電話に出た時に「家に来ないでください」と言ったことから、訪問を免れましたが、確実に家にきます。
特に実家通いなら絶対にきます。
正社員の後輩が僕がバックれる前にバックれた時がありました。
その時は店長が家に来て、ハグされてなだめてきたそうです。
飲食店をバックれたその後
飲食店をバックれた後が一番大変です。
できれば損害賠償の請求は避けたいところですよね。
僕が働いていた飲食店は、バックれた後上司ではなく本社の部長から連絡があり「退職処理をするから店舗に来て欲しい」と言われました。
店舗にいき、店の服や帽子、鍵を返却、退職届を記入して退職となりました。
バックれてそのまま退職届や書類を介さない場合、少しややこしくなる場合があります。
雇用保険被保険者資格通知書が貰えない場合も
飲食店をバックれて、そのまま連絡なしのままで退職したことにすると、雇用保険被保険者資格通知書を送付してもらえない場合があります。
この通知書は転職活動を行い、次の会社に入社する時に提出が必要となります。
また、ハローワークでは失業保険が適用されません。
飲食店の中でもとびきりブラックな会社や、ワンマン経営で会社ルールで回っているところだと事務的な処理をしてもらえず送付してもらえない事が多いのです。
ここは注意が必要です。結局バックれた後もらえない場合が連絡するハメになります。
離職票ももらえない可能性
雇用保険被保険者資格通知書から後日離職票も送られてくるのが通常の流れですが、バックれた際これももらえない可能性もあります。
これも連絡しないと送ってもらえないので、結局事務的な処理は連絡して送ってもらうように伝える必要もあるのです。
退職金およびバックれるまでの給料未払いも
そもそもで飲食店で退職金制度を導入している会社の方が少ないですが、バックれることで退職金やバックれる以前に働いていた給料を支払ってもらえない可能性もあります。
「バックれたから給料の請求なんて言ってこないだろう」と考えて支払わない会社が飲食店のみならず、様々な業界で多いです。
僕が働いていた飲食店はちゃんと源泉徴収で支払ってくれました。
また、退職金も積立金という形で支払ってもらえました。
バックれる場合は、働いていた分の給料は支払ってもらえないつもりでいく覚悟が必要ですよ。
アルバイトのバックレと対応が違う
飲食店の正社員のバックれとアルバイトのバックれで、会社の対応は全然違います。
まあ正社員とアルバイトで、責任も給料も従業員数も全然違うので当然といえば当然ですが。
大体1日で処理が終わることが多い
アルバイトがバックレた場合、大体の流れとして
一応連絡する⇨バックれたので当日は他のアルバイトに出勤をお願いする⇨後日店の服だけ返しにきてね
で終わります。
非常にあっさりしています。
とはいえ飲食店によっては、アルバイトでも詰めるところまで詰めるところもあるので、一概に言えませんが正社員とアルバイトで対応が変わります。
アルバイト数が少ない場合、バックレた後も連絡はくる
仮にその飲食店のアルバイトの数が少ない場合は、バックレた後も「もう少しだけ頑張ってもらえないか?」と連絡がきます。
僕が働いていたところでアルバイトが少ない店舗も経験しました。
その時はバックレを数回やっているアルバイトでもなぜかその後バイトに入っていることがありました。
補充ができない店舗だと連絡は続くのかもしれません。
バックれた時の最悪のケース
飲食店正社員をバックれた時の最悪のケースと言えば
- バックれる前の給料未払い
- 退職金未払い
- 通知書、離職票未送付
そして数千万円の損害賠償請求でしょう。
バックレた場合連絡にでなければ、法的処置をするしかない、と考えている会社もいます。
その方法として損害賠償請求を起こすのが当然と言えば当然です。
そうなると弁護士を立てたり、労働基準監督署に足を運ばないといけません。
バックレるとメリットよりリスクの方が大きいですよ。
そうならない為にも、弁護士付きの退職代行を活用するのが一番得策です。
弁護士付きなら残業代や賃金未払いも請求できるので、下記を参考にしてくれぐれもバックレを起こさないようにしましょう。